クラスみんなの郷土料理を知りたい!

栄養士論の授業で、学生が自分の郷土料理と出身地のお雑煮について調べて発表しました。

日本は南北に長く、四季と豊かな自然があり、そこで生まれた食文化もまたこれに寄り添うように育まれてきました。47都道府県の郷土料理は約1300種、お雑煮も100種を超えるほど多種多様。

どんな郷土料理かな?一緒に見てみましょうー!

はじめは愛知県のお雑煮です。愛知県の雑煮に欠かせないのが「餅菜」。別名・正月菜。「餅菜」は古くから尾張地域で栽培されてきた野菜で、小松菜に似ていますが、小松菜よりも柔らかく、甘味があり、アクが少ないそう。

珍しいところでは、香川県の「白みそ餡餅雑煮」。こちらはいりこのだし汁であん餅を煮て、白みそで仕立てたもの。髙松藩の特産品の「和三盆」を役人にばれないようにあんこに練り込み、餅の中に隠して食べたのが由来といわれているそう。

愛知県の雑煮

お次はこちら!山梨県の「ほうとう」です。「ほうとう」は平らに切ったほうとうめんをたっぷりの具材とともに、味噌仕立ての汁で煮込んだもの。「ほうとう」の歴史は古く、なんと!平安時代までさかのぼれるそうですよ。

山梨県の「ほうとう」

続いて宮城県の「しそ巻き」です。「しそ巻き」は仙台味噌にごまやくるみを入れて練ったものを青しそで包んで揚げたもの。藩内で仙台味噌の製造を推奨した伊達政宗公が「しそ巻き」を考案したという説もあり。こちらも長い歴史がありそうですね。食通としても知られている伊達政宗公は、当時、自ら料理をして、客人に振舞ったこともあったとか…。

宮城県の「しそ巻き」

そして九州・宮崎の「チキン南蛮」の登場です。「チキン南蛮」は、昭和時代にはまかない料理として始まり、昭和40年代頃には、学校給食や家庭料理、県内の飲食店にて普通に食されるようになったそうです。

宮崎県の「チキン南蛮」

他にも北は北海道、南は九州まで。さまざまな郷土料理の発表がありました。

郷土料理を知ることはその地域の歴史や伝統的な食文化を理解すること。なにより身近なクラスの友達の郷土料理は興味がわきますよね。

今回の栄養士論の授業は食育基本法の7つの基本理念に基づく学習として行われました。

食育の推進は栄養士の仕事の大切な業務のひとつ。栄養士とは豊かな人間形成にもかかわる仕事でもあります。

今回の栄養士論の授業を通して、伝統的な食文化や地域の特性を生かした食生活を大切にする心を持つこと、また将来、栄養士としてその地域の生産者や消費者さんとの交流を持ち、地産地消の食材を使うことで、地域の食料自給率の活性化のために貢献できる働きがあることも学ぶことができました。

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