5000年後の世界に残したいもの…

今年の4月13日より大阪・関西万博が開催されます。日本で国際博覧会が開催されるのは愛・地球博に続き20年ぶり。今から楽しみですね。

大阪で万博が開催されるのは2回目。今から55年前(1970年)、大阪で日本初の日本万国博覧会(大阪万博)が開催されました。その時に毎日新聞社と松下電器産業株式会社(現:パナソニック)によって同じ内容のタイムカプセルが2個、作成されて、大阪城公園の地下15mに埋設されたそうです。

1個は毎世紀初頭に開封されているのですが、もう1個が開封されるのは1970年から5000年後の6970年!それまで一度も開封されることはありません。

パナソニックによると収納品は自然科学分野、社会分野、芸術分野、EXPO'70の資料の4分野。その中には食品関係のリストもあって、5000年後に残したい調味料が記載されていました。

そちらの調味料がこちら

⒈ グルタミン酸ソーダ

⒉ イノシン酸

⒊ グラニュー糖

⒋ 食卓塩

⒌ かつおぶし

うま味物質の歴史は1908年に東京帝国大学理科大学(現:東京大学理学部)の池田菊苗(きくなえ)博士が昆布に浸した湯豆腐のなかにグルタミン酸の特徴的な呈味を発見。翌年、発表された論文で「うま味」と命名されたことに始まります。

1913年には池田教室の研究生であった小玉慎太郎氏がイノシン酸がかつおぶしのうま味物質であることを発見。

そのような日本のうま味の歴史を経て、1970年にタイムカプセルにうま味調味料を入れようと決めた先人の思いは、1990年代に入ると、うま味は、甘味・苦味・塩味・酸味に続く5番目の基本味として認められるようになりました。そして今では、「umami taste」の名のもと、世界に通用する日本の味として広がっています。

5000年後の世界に残したいものは日本人によって発見された「うま味調味料」でした。

5000年後は全く想像できませんが、日本や世界の食卓で「うま味調味料」が使われていることを願ってやみません。

大阪城公園のタイムカプセルWikipediaより

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